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聞き過ぎもよくない?

人の話を聞くことは、良好な人間関係をつくるひとつの強力な方法だといっていいと思います。

自分の話を親身になって、じっと聞いてくれる相手を「あいつはただ話を聞くだけだから嫌いだ」なんていう人はいないでしょう。

皆、自分の話がしたいし、話を聞いてくれる人を求めている、と思います。

話を聞いてくれる=理解して認めてくれている、大切に扱われている、などと感じられるからでしょう。

でも、とことん話を聞くことが、どんな場面でも絶対的に正しいか、というとそうでもないようです。

ある治療院の先生からこんなお話を聞きました。

「メンタル不調に陥っていた患者さんが毎日、治療にやってきていたが(身体の方で)、施術中にいろいろと話をしているうちにどんどん元気になっていった。でも、あるときから急に元気がなくなっていき、いまでは家でずっと休んでいるしかない状態になってしまった。変化のきっかけは、カウンセリングを受けたことらしい。」

この先生は、気さくで元気、明るくパワフルなお方で、患者さんにとても人気があります。

意識しているかどうかは別にして、先生のパワーをもらいに治療に来ている患者さんが多いように感じます。

口調はべらんめえ調で、ネガティブな空気を一気に追い払ってしまうような勢いがあります。

上記のメンタル不調の患者さんにも、ズバズバと思ったことを言っていたら、いつの間にか元気になっていた、ということでした。

きっと、暗い雰囲気を跳ね飛ばすようなポジティブ&パワフルな言葉をどんどんと浴びせかけたのでしょう。

それで、その人は元気になってしまった。

ところが、あるときカウンセリングを受けて一気に悪化してしまったといいます。

それはなぜか?

カウンセリングの基本は傾聴であると言われています。

とにかく、相手の話に耳を傾ける。

これはまずお互いの信頼関係をつくる上でも欠かせない、大切なことだと思います。

でも、過ぎるとよくないこともある。

たとえば、相手が「不安」という言葉を発したときに、それを相手が言った感じよりもさらに重く、深刻に「本当に不安ですよね~」なんて復唱したりすると、相手の不安感はさらに増して、気分も低下してくる、ということが考えられます。

まさに、負のループにはまる感じでしょうか。

そこを上記の先生のように、あっけらかんと「大丈夫、大丈夫、気にすんな!」なんて言われたら、その場ではすんなりと受け入れられなくても、どこかに安心感が生まれてくるような気がします。

類は友を呼ぶ、ではないですが、同じ波長のものが引き寄せ合うと言われていますから、重い話をしている人に重く対応していると相乗効果で重くなりまくるということが考えられます。

ある精神科医の先生もメンタル不調者にカウンセリングは逆効果、といったことを言われていました。(もちろん症状や程度によると思いますが)

ちょっとした心配事も、悲観的な人に相談したら「一時を争う深刻な事態」、楽観的な人に相談したら「笑っちゃえる事態」になるくらいの違いが出てくる気がします。

あとは同じ悲観的でも、自分よりかなりレベルが上の人を相談相手に選ぶといいかもしれません。

話をしているうちに、「いやそこまではあり得ないでしょう」、と相手の予想する最悪の事態と自分の考えるそれとのギャップに、かえって自分の状況を楽観的にとらえられるようになる可能性があります。

では、楽観的が必ずいいかというとこれもそんなことはいえないと思います。

やはり人のタイプや時と場合などいろいろな条件によって変わってくるでしょう。

何事も過ぎるのではなく、ほどほどがいいということでしょうか。


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メンタルと怒り

メンタル面で調子が悪くなるには、やっぱり大抵の場合、何らかのきっかけとなるものがあります。

職場での様々なストレス - 仕事量、仕事の質、環境・・・。

数あるストレス要因の中で最大のものは、職場の人間関係だとされています。

年齢や性別、能力などいろいろな点で異なる人間が毎日同じ場所に集まって、効率や結果を求められる仕事をしていけば、当然問題も起きてくるでしょう。

時には理不尽な対応や納得できない行動を受けて、怒りを感じることもあるでしょう。

相手の何気ない一言で深く傷ついてしまうようなこともあるでしょう。

昔に比べて、いまは人間関係全体が希薄となり、仕事においても成果主義などが取り入れられるようになって、ストレスをためこみやすい状況になってきていますね。

メールという便利な連絡ツールも定着して、仕事上では特に、直接会って言葉を交わすコミュニケーションは減ってきているといえます。

ストレスの代表選手ともいえる、上司と部下のコミュニケーションをみても、以前といまの状況を比べると、以前のほうが何かあったとき、たとえば下のものが上に対して体当たりで、ものを言いやすいような状況があったように感じます。

普段は厳しくて非常にとっつきにくい上司でも、いざというときには腹を割って話せるような雰囲気がまだあったような気がします。

もちろん人にも、状況にもよりますが。

いまはお互いに遠慮して、たとえ怒りを感じても決して表に出さず、それを自分のなかで抑えつけてしまうがために、自分自身をどんどん痛めつけてしまっている、そんな状況が増えてきているように感じます。

抑えつけた怒りは自分の内部でどんどん腐敗し、頭の中で日に日に巨大化してモンスター化してくることがあるように思われます。

そうなると、今にも怒りを爆発させたいという思いと、決して表には出しちゃいけない、出せないという思いが戦って、自分自身が消耗してしまう、そんな流れになっているような気がします。

ですから、怒りを感じたときや何かがおかしいと感じたときは、自分で自分を痛めつけないために、時には思い切って吐き出してみることが大事だと思います。

もちろん、怒りの表現方法には注意を払わなければなりませんが、たまには「ふざけんな~」「いい加減にしろ~」と後先考えずにぶちまけてしまうのもいいような気がします。

ただ、普通はこれをやると職場にいられなくなる可能性が出てくると思いますから、言葉を選んで冷静に自分の意見を毅然として伝える、のが次善の策となるでしょうか。

これだけでもずいぶんと気分は変わってくるはずです。

相手に直接というのが難しければ、第三者に向かって思い切り吐き出すことです。

この場合は遠慮なしに、調子に乗ってすごい言葉を言っちゃったほうがいいです。

一度、ぶちまければ結構すっきりするものです。

通常はお茶やお酒を飲みにいって、同僚や友人にぶちまける、というのが多いでしょうか。

これもひとつの有効な方法だと思います。

ただ、アルコールが入ると勢いが出すぎて問題が生じることもあるので、ぜひしらふのときをおすすめします。

相手はいろいろとアドバイスをしてくれる友人よりも、ただじっと話を聴いてくれる寡黙タイプを選びましょう。

そんな友人を身近に持っている人は幸せだと思います。

ただ黙って話を聴いてくれる、これって出来そうでなかなか出来ないことですから。

ともかく、怒りは抑えることが絶対的に正しいわけではなく、時には表に出して、全部吐き出してしまうことも大切なもの。

感情にまかせてではなく、意識的に「さあ怒るぞ」といって怒る、そんな怒りならちょくちょく出しちゃってもいいと思います。

会話のキャッチボール

このたび、ブログを開設することとなりました。
メンタルやキャリア、コーチングなどについて、日々感じたことを気ままにつづっていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

さて、ここ数日、「人の話を聞く」ということについて、考えさせられることがありました。
昨日は、ご挨拶と仕事のお話を兼ねて、あるところにお邪魔しました。

お忙しい中、歓待してくださり、1時間ほど楽しくお話させていただきました。
お土産にいろいろなヒントまで、たくさんいただいてしまいました。

事前のお電話で用件は一応足りていたともいえたのですが、とにかくご挨拶だけでも、とお伺いしたのが大正解でした。
お話だけでも、といってお時間をいただける方は、お会いするとやっぱり何かやさしい雰囲気が出ている人が多いような感じがします。

「会話のキャッチボール」なんて、よく言われますが、ボールのやり取りのように言葉をやり取りすることで、何か一体感みたいなものが生まれてくるような気がします。

野球のキャッチボールはお互いに会って、直接行わなければ出来ないものです。相手の状況に合わせてボールを投げ、ボールを受ける。1球ごとに球の質、スピードは異なり、そこへ込められた思いなど感じられるものも微妙に変化します。

同様に、会話のキャッチボールも会って直接やり取りをすることが一番感じられるものが多くなり、意図が伝わりやすくなると思います。

数日前に、比較的深い関わりを持たせていただいていた方に重要なことで会ってお話をしたい、と伝えましたがお忙しいのかお時間をいただけませんでした。そして、仕方なくメールでのやり取りとなりましたが、結果は味気ないものとなりました。

やっぱり、大切なことを伝えたいときは、メールより電話、電話より面談ですね。
そして、二つの対照的な出来事が同時期に起きたので、「人の話を聞く」ことって一体どういうことか?と改めて考えてみました。

聞く耳を持たない、なんて言葉がありますが、それからすると話を聞く=聞く耳がある、ということは相手を受け入れる体制がある、ということでしょうか。

相手が何を言いたいのか、何を考えているのか、どのように感じているのか、をまずは全面的に聞く用意がある。
「あなたはそう考えているのね」といって、まず全面的に相手の言っていることを認めたうえで、自分の意見を伝えていく。お互いの投げるボールを認めたうえで、自分のボールをまた投げていく。その繰り返しが、気持ちのいいキャッチボールにつながる気がします。

キャッチボールはまずボールを手にしないと投げられません。相手がボールを持っていたら、とにかく相手が投げやすいように構えて、タイミングも合わせてしっかりとボールをキャッチする。そうしてはじめて、今度は自分がボールを投げることが出来ます。

ただ、相手がそっぽを向いていたり、投げやすいように構えてくれなかったりすると、ボールはとても投げられません。これからわかるように、キャッチボールで重要なのは、投げ手ではなく、受け手です。いい球を投げられる(受けられる)かどうかは実は受け手に大きなウエイトがかかっていると思います。

もちろん、投げ手のボールは上に行ったり、下に行ったりします。時にはとんでもない大暴投もあるでしょう。でも、それをまず投げさせなければ事は始まりません。投げて、投げ返されるなかで、ボールは自然と安定してくるものです。一方的に自分の思いを込めたボールを投げ続けるだけでは、相手は逃げ出してしまいますね。

会って話を聞いてくれる、それだけで結構うれしいものです。P1000002.jpg

話を聞いてくれる=自分を尊重してくれている、と感じられるからでしょう。
「人の話を聞く」って、やっぱり大切だなあ、と改めて身をもって感じさせられた数日でした。
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